Speed of Sound/伊織
 
夜明け前に離陸した気の利いた文章たちは
朝焼けのまぶしさに粉々になってしまった


一方 鳴り続けているベースは
地面にかすかな響きを残し昇っていく
成層圏の付近で
散り散りのことのはたちを回収し
混ぜ合わせて音を生み 重ね
加速して リズムとなり
真夜中に降り注ぐ
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