一服/
三森 攣
空見上げ 意味無き色に ほだされるまま
迷うと知りつつ 思慮を手放す
飼い鳥に つつかれた手に 悔いながら
やり直せても 繰り返すはず
春の陽と 紛いはすれど 秋の風
風紋はただ 遊女の如し
手を伸ばす 温気は軽く 実体も無く
望むままには 触れる霧無し
戻る
編
削
Point
(1)