朝のララバイ/
umineko
囲なんて、たかだか数十年だ。へたすると数年、あるいは数日かもね。でも、それは仕方ない。
祈ることでながらえるなら。私は祈る。そして、深く呼吸して、私は前を向く。広がるのは、未来という深い霧で、確かなものは何もなくても。
あなたが今日も損なわずに。生きていけますように。
少し開いた遮断機の下を。ランドセルが急いでいく。
大人たちは空を見上げて。今日の天気を値踏みする。
大丈夫。大丈夫だよ。
私は。
ずっと信じてる。
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