小室/秋也
 
消えやがった
鉄鎖
鉄砂か
感性みたいな
存在しやがって
斜めりながら
体育座り

一面ガラス張り
温室

外はおどろくほど真っ暗だけど
どこかとんでもなく遠くで星が輝いているから

それも反射なんだけど
無いよりはよくて
割れそうで立てないから
息できるだけ
まし
月は背中越し
つまり
背中から
青い星で
狼が群をなして鳴く

聴こえているから
消えないで

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