決して可哀想な子ではありません/ゆず
眠くて頭もぼんやりしてきたところで、何かを著したいと思う。ああそういえば、私はまだ初恋を引きずっている。初恋、というには語弊があるかもしれない。あれは、初めて他人の幸せを願えた恋なのではないかと思う。それまでは、「あの子かっこいい、好きかも」「あの人優しいなあ、好きになっちゃった」なあんてそんな恋と呼べるかも分からない代物ばかりだった。それでもあのときは、あのときだけは、純粋にきれいな想いを持つことができていた気がする。幼さ故に色々と周りに迷惑をかけたり今では考えられないくらい恥ずかしい行動を起こしたりもしたけれど、今となってはすべてがただ、眩しい。
わたしの作ったクッキーはどうでしたか?
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