不器用な恋/月山一天
 




君が笑う度に、

どんどん

奇麗になってゆくから、

そんなに遠くに行かないでくれと、

言ってしまいそうになる。

僕の目が

君を好きだと言うから、

君を見れないんだ...

僕の身体は君の前ではバラバラだ。
心ときたらそこら中を飛び回っている。

それなのに、

君は

そんな目で僕を見つめるんだ。

待ちきれない。

君がよそ見をする度に、
与えられる、

数秒の快感。

捕らえられる君は、

やっぱり
どんどん奇麗になってゆく。

だから、

本当に格好悪いけど、

願わずにはいられない、

君がここで眠りについてくれたらと。





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