ぼくは祈りしか持たない/吉岡ペペロ
 
もう腹を立てたりするのはやめよう

ぼくにはひとを裁く権利などないのだから

あらゆるイマジネーションを使って

ぼく自身に置き換えてしまうのだ

身に覚えがないとしても

身に覚えがあると思えるまで

ぼく自身に置き換えてしまうのだ


秋の風が速い

頬を乾かしている

足の痛み

胸の痛み

ぼくは祈りしか持たない


もう腹を立てたりするのはやめよう

ぼくにはひとを裁く権利などないのだから

あらゆるイマジネーションを使って

ぼく自身に置き換えてしまうのだ

身に覚えがないとしても

身に覚えがあると思えるまで

ぼく自身に置き換えてしまうのだ
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