本屋さんで/M?lodie
膨大な量の本を目の前に
手を伸ばすことをためらう
どれを選べばいいのかわからない
すべてが必要すぎて
何一つ得られない
余り過ぎてる言葉が
むしろその意味を無くしていくように
目の前に積み上がる
哲学の群れを前にして
私はこの後友達と食べる
食事や酒のことを考えた
倒れ込む谷崎や寺山を目の前に
私の後ろではJAZZのベースが唸る
珍妙な符合に太宰が皮肉を浮かべ
中原が透明な眼差しで私を見ている
いっそこの紙を全部食べたら
今日の酒は美味しくなるだろうか
レトロなJAZZに追い立てられながら私の哲学を思った
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