シャンプーハットでカッパになれた/こめ
 
シャンプーハットを被って

カッパと言い張った

100%天然素材そんな物体は

本当に人間に害をなさないのか

いつか全人類が僕だけを残し

死んでしまったら

それは愉快でもあり痛快でもあり哀愁でもあり

そして無条件敗北でもあった

満月は来ないよね

いつもたべかけられた三日月

もどかしくてとりあえず薬を飲んで眠った

クルクル回る鳶は僕が中心

やな夢ばかり見る

レム睡眠ノンレム睡眠

もしくは永眠か今の所は

これだけの選択肢

優しく跳ねる魚

身を売りとばしても

欲しいものとは何だろう

立ち止まって触れる

触れやしなかったけど

暗い夜は終わった

曇ったガラス窓の外は

ガラス窓以上に曇っていた

財宝をてにいれたら

それでおしまいなんて

つまらなくてなきたくなる

半分のこして君に上げるから

もう少しだけ一緒に旅をしましょうよ


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