城下町/あいこ
砂糖まみれのドーナツは夢の中で真っ二つ
綺麗な三つ編みがふちを残して焼け落ちた
だからあなたは笑ったの
求める事を忘れたらあたしはどこへ
欲望にまみれた両手では そんな答えでるはずもなく
ゆらゆら燃えて あなたはそんなに何処行くの
答えなくてもいいから 抱き上げて少しだけ笑ってて
あぁ綺麗に割れた窓ガラス キラキラ光りわたしを手招き
昨日まで見えていた この1枚向こうに萌えた緑
私はその上で高く撃たれたのでしょう
記憶の曖昧さに 高く撃たれ うなだれ 夢を見る
私は海を聴いていて少し歩いた
あぁ覚えてる消えないまま覚えてる
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