2009/10/19/鎖骨
そういうところ
性善説を信じていたきみをうらぎってごめんね
それでも博愛主義はつらぬきとおしてね
その山の高さに積まれたボールを投げきったあとには
きみは海よりも深く空よりも広いとかそんな恥ずかしく拙い言葉では
追いつけないほどのひろいひろいひろいひろいひろいふかいちいさなかわいいこころでもってみんなをしあわせにしてあげてください
灰色の中途半端で臆病だった野良猫精神の負け犬のごとく情けない
性別もなかったひとつの肉は白い祈りに埋もれて
新しいきれいな世界の礎になります
そのしあわせを噛締めながら終わらせます
蚊のなくような電気信号
誰ともひとつにならなかったことが誇りでした
ありがとう、ありがとう
もう生まれてこなくてもいいよね}
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