手とあの子の僕/
番田
この手にさせられている
僕の
手が 肌色に
白い骨の肌に するべきものを
浮き立つ 手の甲を
細かな毛並に 生やした僕を
真四角の物体は
手にする それを 指先に
主要な血管を触れさせられて 遠くには
通る血を 感じる
塔がそびえていて 白いような
肌が あの子のものの
そんな 僕自身に
浮かんでいる
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