立ち、壁に白い/番田 
 
誰もいない場所で
何を言っているのだろうか そうして
言うそこに 何かがあって 日の光は
白い壁の僕に 当たっている 

小さな紙片を 僕自身が
自分にもわからない 僕は慰みもののような 
言葉を書いていこうとしていた 庭へと

僕は 過去の元を離れて帰っていった
詩のそこに植えた 誰が顔を出し
花には 虫たちの草を食べること 与えた
水に彼らの中を 日々の胃が薄められていくように
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