木の葉で作ったあの子の似顔絵/キタノ
 
何も動かない。
砂漠に飛びました、
蛇がやってきた。
ジャングルにきました、
肉食の毒蜘蛛がいる。
日本にいたら、
殺人性の酸素が浮かんでる。
誰かの言葉を見たいのであればどうすべきかではなく見たいのは誰のせいかを考える。考えた末いつも自分に行き着き、気まずい沈黙の中で渋々腰を上げる。そうしてまた更新する、僕は、僕を、その度毎に、その『悪い何か』は一つずつ薄まって、支えられている、両脇を持って、僕の大切な人達を、愛することが神に禁じられさえすれば、僕は一生呼吸もせず水すら嘔吐し果てしなくただ死ぬであろう。そうならないのは可能性のせいだ。賭けてしまう。一つでも多くを得るために、僕は欲し
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