ピンク/伽茶
 
連休最後の日は掃除をする


桃色の香りに囲まれて


花柄の布に君との記憶を包み隠す


明日は冷たいシルバーの街に戻るから


せめて家だけは桃色に染める


殺風景な会社までの道のりは


つまらない感情を引き戻してくるけど


首筋にひと吹きした桃色の香りに


君を連れて居るようで


薄く塗ったグロスがキラリと踊る


昨日の君の言葉に動かされてる単細胞の私は


どうか桃色が淡い桜色に薄れませんようにと


ただ願うことでつまらない平日が始まる



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