レーゼシ/あすくれかおす
れて無口になり
ぼくたちは空想を喋らなくなり
だらだらしてしまい
今でもたまにはガムを噛むけれど
宇宙のことは別の誰かが考えている。
*
風が大きい。
格子窓がわななく。
読み物をやめて
部屋の明かりの真似をする。
「ワタシは、
ワタシタチを、
おびただしく、おびただたびたびしく、
電気が流れます。
何にも見ませんし。
何にも聞きませんし。
揺れます。揺れまするまれす」
白いまっ白い白い、
カップに
コーヒーの跡が真っ直ぐについてる。
*
ぼくたちは長いプロセスだ。
鼓動のあいまに、つづく裏打ちだ。
(ねーねー
瞬間を模して、流体を形容する。
あついつめたい、ほしい、
いま、いま。
散じる。
あたしは、息は、まだ温かい。
(センセー、センセー
ほしいたのしい、ねむる
何かの匂いがしてる。
匂いが別の結び目になって
途切れてしまわないようにと
ぼくたちは
ゆっくりと話しつづけた。
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