ライズの、湖畔のトラウトに/番田 
 
言葉と声を何者なのだろう
そんなふうにして 僕はたどり続ける
そうであることがすべてであるかのように湖の色を見ている

冬の土の上で
たき火を 青い山が見える
じっとその色をそんなふうに僕は見つめていた
火を 赤いテントで起こして張っていった

僕はなんとか えいやと飯ごうで白いご飯を炊いて
おいしい梅干しを 食べると 乗せて

見えている
トラウトの湖面が 遠くの煙突に広く
ログハウスが煙りから大きな波紋を作り 沸いていた 
戻る   Point(0)