冷淡/まぽ
 
12階の窓から見える空は
決まって晴天。
いつまでこの晴天が続くの?
誰がそれを左右するのか。
もちろん答えは「天気」だけど。

煙草に火をつけることが
唯一の抵抗のようで、
ただの強がりなんだと思うと、
途端にバカらしくなる。
貴方の為に煙草を控えれば
虚しいだけ。
貴方の為に、は全てが虚しい。
貴方の為に、は全て裏切り。

今日こそは言ってやろう、も
聞いてやろう、も
顔を見た瞬間に、 消えちゃうね。
この人のずるさをわかっていて、
私は何を期待して、何を熱くなっているんだろう。
冷静になるのは一瞬。
すぐに淡い気持ちで埋め尽くされて。

ドアを開けた途端、もう負けが確定したね。
いきなりそんなことをされたら
私の特技、ナチュラルハイもおしまいだ。
私が私を取り繕っても
それを簡単に壊される。

寡黙な貴方
瞳の中に答えがあるなら苦労はしない
たまに、ずるい目をして
優しくキスをして
どうして?
していることは愛なのに。



戻る   Point(1)