ハンバーガーでも喰いながら/虹村 凌
存分そうすればいいさ
俺の中で虫は何時も復讐を叫んでいるけどね
茶渋とミルクが乾いたマグカップに
インスタントコーヒーを注いで今朝の事を思い出しながら
灰皿の中で一番長いのを選んで火を付ける
何処か遠くに行きたい気もするけど
帰ってくるのも面倒だと思っているうちに
免許がどんどん薄くなって紙になった
別にポリシーなんて無いんだ
柔軟な訳でも無いと思うよ
俺は卑怯で狡いだけの人間だから
不器用じゃないけど雑だしさ
一人じゃ生きて行ける自信なんざ無いんだ
誰かに甘えたい気もするけど
甘えられるのは俺に余裕が無いと無理だって考えると
相手に迷惑かもなって思っ
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