鳥かご少女その2/空都
 
ひとつの話をしよう

あるところに少女がいた
美しい少女がいた

その少女はあるものしか飼わない


パピヨンか

ポニーか

アビシニアンか


いいや

少女は鳥を飼った

少女の体にかごがあった

少女のかごに入った鳥は
嬉しそうに一声啼いた


かごが鳥をいれる

鳥がかごにはいる

それは自然で必然で

耳がくすぐったくなる声で笑う



その少女は鳥かご少女

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