秋の空/伽茶
 
流された雲の筋


水色の空


すすきの穂の音が歯痒く聞こえる


君が言った一言に


私は原型を留められずにいる


何が正しいのかさえわからず


善意と偽善を行き来して


我が儘で弱気な感情を必死にかき集めてる


コレが恋なのかはわからないけど


私は君にかぶる予定の猫の着ぐるみを奪われてしまった


どうしていいかわからず


歩いて遠くのスーパーに出かけてるのに


果てしなく青い空をみて


君との距離がまた遠のいたような気がして


また家路に戻ることにしてしまった


もう


捕らわれの身なんだ
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