女のひと/捨て彦
 








女のひとは一人でなんでもできる
そしてその全てが物語になる
指先の動きだけで会話が生まれる
そのうつくしさ、からっぽさ、
足りなさ、
目線
ぜんぶ
苦しくて悲しくてとても切ない


終わらないこと
いつか
どこかに消えていった女のひと
どこからか
またやってくる女のひと
昔から
今でもずっと変わらない
その変わらなさ
おれのあこがれ


戻る   Point(5)