ラムネに贈る/
空都
とは到底思えないよ
ラムネを飲みながら君と帰る夜道で
小さな声で話をした
本当に話したかったのはこんなことじゃないんだ
自分にも良くわからないんだけれど
君も感じているのかな
何年後かに君とまた出会ったなら
その時はちゃんと顔を見て
本当のことを言えるだろうか
今みたいに誤魔化さないで
言えるようになったら
今と同じ気持ちで
君に会う
きっと
それまでラムネを飲むたびに思い出すよ
あの日と君のこと
こんど
またどこかで
ラムネでも飲もうか。
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