白河から/……とある蛙
 
早朝
タイヤチェーンの着脱場を通過
車は
白河から羽鳥湖高原へ疾走する。

すれ違う車両はなく
道路上には数羽のカラスが
カラスはよく肥え
このあたりのもの生りの良さを示す。

態度は都会のカラスと変わらず
堂々としたものだ。
脇を通っても微動だにしない
そのふてぶてしさ

カラスは日本の空の王者かもしれん。

朝靄を通して
朝日が雑木林を照らす。
雑木林の木漏れ日がようやく
道を照らし、
それを頼りに
山道を蛇行すること一〇分
羽鳥湖高原は霧に包まれていた。

すぐさま下りに入るあたりに
吊り橋一基が遠方に見える。

湖畔沿いを走行すると
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