深緑/フミタケ
 
る声たちをたよりに歩いてみる
まるで僕を誘うかのように聞こえてくる


そして声
だけど歩いても歩いても、その声との距離は縮まらない
縮まらないまま僕は森を抜けていた
そこはさっき来た参道の入り口で、
その脇の坂道の下に
公園の入り口を見つけた
そこに流れる小さな川に沿って
区をまたいだ公園はあった
だけどやっぱり子供たちの声はずっと離れたまま縮まらない
縮まらないままに湧いてくる好奇心のそれで
僕は公園に足を踏み入れる。
その先にはきっと何かがまっていて、
今まで見た事ないような
あるいはそこへ来てよかったと思えるような光景
[次のページ]
戻る   Point(3)