人殺し/風見鶏
 
白い手に染み込んだ赤い血で喉を潤して
鮮やかに描かれた絵画のような貴方の横顔を
飽きもせずにずっと見ていた

そっと頬を寄せる薄い口紅の色が跡に残る
街の喧騒から遠く離れて子供達の笑い声が聞こえた

貴方の胸の中に抱かれてそのままうとうとと眠りにつく
このまま時が止まってしまえば良いのになんて思いながら
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