ハグルマノチガイ/葛西曹達
所詮ハグルマは噛み合わないって
そんな嘘いつ覚えたの
きっとナニカノマチガイだと
逃げまとう僕の姿が
滑稽に映ったのだろう
気圧差でどうにかなりそう
無理矢理手も離されて
何もない彼方の夜まで
いっそ気持ち良く飛ばされたい
嘘は嘘で美しいのに
誠に成ってしまうから
僕は途方に暮れてしまう
退屈に捕まってしまう
気圧差でどうにかなりそう
無茶苦茶に剥がされて
全て粉々に成りながら
開けた瞬間に飛ばされたい
ナニカノマチガイは
ジブンノマチガイ
ナニカノマチガイは
ハグルマノチガイ
ナニカノマチガイは
タダノイキチガイ
ハグルマノチガイは
ナニカノマチガイ
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