えこなからの手紙/人 さわこ
えこなと別れるときはいつも
私はまた、えこなに会えることを確信している
それはとても漠然とした理由だから
説明するのはとても難しい
私の中でえこなはとても大きな存在だけれど
私がえこなと過ごした時間というのは
振り返ってみれば
人生においてとても瞬間でしかなく
でもその凝縮された時間というものは、私にとって
とても重要な役割を果たしていると思っている
24時間ずっと、えこなを思い出さない日もある
そういった日がしばらく続くことも少なくない
そういうときに限ってえこなは私に会いにくる
私は仕事に明け暮れていた
教員という仕事はとても特異なもののように思う
成長し
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