YOU ARE MY NIGHTMARE/ゆりあ
またあの娘の夢を見た
中学か高校の薄暗い教室で、みんながやがや喋っていた
私もある女の子と音楽の話をしていた
ふと隣を見るとあの娘が自分の席に一人座ってぎこちない空気を漂わせていた
あの娘は一人だった
誰とも話していなかった
誰も彼女に話しかけなかった
彼女の暗い表情は私を嬉しい気持ちにさせた
彼女の周りには透明のガラスの壁があるようだった
ざまあみろ
でも彼女は教室内でダントツに可愛いくて大人びていた
まるでモデルかアイドルのようだった
誰からも話しかけられることなく、とても孤独だったけれど、彼女はクラスの男子から性的な目で見られていることを私は知っていた
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