青い空/ミツバチ
 
空の青さを集めれば
胸に芽吹いた
白が
私の体をいつか覆い
そのまま溶けてしまうのかしら

ゆっくりとしたリズムは
体の奥から
絶えず聞こえている
耳を澄まして
目を閉じて
身を任せてみれば
なんて心地良いの
随分と疲れていたのね

ため息ばかり付くから
満天の星空で
拾った流れ星は
右手の中で色をなくした
一面のコスモスに還したら
私の純粋さは
救われるかしら

遠くを見る眼に
涙が浮かぶ
詰め込んだポケットで
私の笑顔が泣いていた
けして忘れたわけじゃなく
出番がないだけで
吹き抜けた風が
私の笑顔を身に付ける

誘われて見上げる空は
素晴らしく青かった
暗いアスファルトの道を
見つめていた私には
とても眩し過ぎる

青と白のコントラストに
私の色が重なっていく
なんて心地良いの
悩みもどこか吹き飛んで
あぁ随分と疲れてしまっていたのね

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