ひとつ さえずり/
木立 悟
華やぐ五のなかの四
おまえが呑んだ地の数の空
おまえが吹いた空かける空
小さな子らのうたが飛び
震えるひとつをひとつがたどる
羽音 羽音
水を抄い 水を燃し
手のひらに遊ぶふたつの季節
くずれそうな光を歩む
幾すじもつづくひとりの足跡
どこにもつながらずたどりつかない
いびつなつらなりのつらなりが
水底の天を変えてゆく
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