鋼鉄のポエトリーロード/新守山ダダマ
ある日、俺は黒い小さな舞台からこう告げたのだ
「肉まんは友達」
すると一人の偉大な詩人が俺に歩み寄り
そこから俺のポエトリーロードが始まった
言葉を愛するさまざまな人たちに出会った
いつしか詩の世界を越えて
深夜の歌舞伎町で屈強の漢に向かって叫んでいた
「俺の透明のビニール傘を返せ」と
そして俺は地獄に堕ちた
だがそこでは多くの収穫があった
金太郎飴の正しい食べ方も学んだ
エアギターを弾いて冥王星に逆襲を促し
四塁手を名のって三塁とホームの間でばっちこーい!と叫んだら
人々は俺のことを鋼鉄と呼ぶようになった
だから俺はさらに叫んだ 「I Sc
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