Eve/
within
だけはしないで」
と懇願したが
私は丘の上の
森の中に埋められた
母さんは私の本当の母さんではなかった
土の中で私は次第に
溶けていった
腐った肉から青い欲望の芽が生え
一本の
酔芙蓉の木となった
夏の頃には
淡いピンク色の花を咲かせ
私は微笑んだ
もし、もう一度
身体が与えられたなら
あの黒髪の少年と
燃えさかる
太陽の下
野花の上を歩きたい
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