秋がゆく/吉岡ペペロ
 
バスが過ぎる
その排気ガスの匂いが薄まると
またキンモクセイの香が戻ってきた

田畑が刈られるのを待っている
風がやむと時間がとまっている

ひかりが雲が空をぼかしている
建物の優しい影が見つめている

バスが過ぎる
その排気ガスの匂いが薄まると
またキンモクセイの香が戻ってきた
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