無防備な頬/うめぜき
君の白くて細い素足
踏みつけてはじめて、土が息を吹くのだろう
太陽が照らす中でその頬はやわらかく緩んでいた
ようなのだけど
※
泉の飛沫が鮮やかに虹を創り出していると
呆けて
ぼんやりして
頬は置き去りにされていたね
※
くぼんだ頬から放たれる音色は
がんじがらめに束縛されているんだと
君の哲学やことば
なんてPOPなんだろう
その先の僕らやことばが束縛されていることに
決して触れない
※
背中をゆっくりと僕の唇が上る
君を描くように奏でたい
一回一回の不時着に
君は溜まらず頬をそばだたせる
僕の指を舐めて
頬に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)