取ったペンを手に/
番田
僕は反芻させられる
声を 手にとって
腕に書こうと思う 働くことから
ペンを取って
あるいは僕は虹を描くように
手放すように
本で見たことのある文字は
言葉を書き付ける 逃げていかないように
机について
抱き留めるように
今日という 続けることから
午後に刻んでいく 日の向こう側へと
僕は円弧を 今日という日の
僕を描いていくように
いずれ開くようにして目覚め 詩を
詩を書くために 死んでいく
この体から 目が
ノートの上に 腰を下ろす
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