葬儀、草原としての/番田 
 
暗闇の数珠を巻いて歩きゆく
白装束を、残る、
黒色の、自分の目に
中に、紅色の
消えていく、葬列の、
水上スキーヤー

僕ら、水面下には正しかった、
脱いで、正しかったのだろうか
足首には、
山間には、白波が、首に巻かされて
取り出したもの、魚が
沈んでいく、首飾り
残る一つの証
樹海に、ひとりなのか、
形象だけが、こうだったのかもしれない、それとも
確かめている、茂る
円い首飾りを、そうに違いないと、

丘に止められて、箱の中から、手がかりとして、
銀色の閉ざされたものを見た
体にすること、
大胆な、君だけが、ーではなかったのだと、
その体に、ススキがうっそうと
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