混濁する変質のミックス、鼓膜を欠く蛇の剥き身からの血液の模様/ホロウ・シカエルボク
 

正体、本質、真実、真理―なぜそんなものについて知りたがる?変質こそがあらゆるものを正しく言い表すたったひとつの言葉だというのに…この身体が有機物である以上、断定出来る事柄などありはしないのだ、その認識こそが俺を生かせているすべてだ
落ちるように新しい音が、生まれる、生まれる、生まれる、生まれる…インプロビゼイションの度が過ぎるエンドの領域の痴呆、眼球が裏返ると見るまいとしたものの姿が垣間見える
ムービー・ショーの後でまっぷたつに裂けた犬を見たのはいつのことだったか、あの時のメノウのような大柄な犬の目つき、それが目にしたのはきっと終わりではなかったはずだ―あらゆるものを見て、そして忘れてしま
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