混濁する変質のミックス、鼓膜を欠く蛇の剥き身からの血液の模様/ホロウ・シカエルボク
 
あれを見たのはいつぐらいのことだったか…もういない人間がたくさんいた、あそこには、あの場所には
艶めかしい光を放つあの皮を剥ぐんだ、あれはいつか太陽に不気味な色を添えるためのフィルムのように思える、剥いで、血で、血で、血で、血で染めろ、ああは、剥き出しの肉片からゆっくりと流れる赤い血は、まるでそいつの存在がただの血管であると語るかのようだ
ホゥリィ・エンド、耳にしていたのはいつも予感だったんだ、それ以上、どんな形にも変質することのない…硬直した鼓膜に先端数ミリのドライバーで致命的な傷をつけてやれ、そうすることで画像に変換出来ないものが増えるから
落としてゆく、お前は落としてゆく、それ以上、ど
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