電車の、音の、向こうで/番田 
 
流行曲はあるけれどヒトラーのロシアの貧しい生活に、ニューヨークを感じている光の中の、人々に流れる電車に。とうとうーパリのカフェの歌ってあるはずだー歌を探していた。眠りの中で見いだしたい。あるいは、ロンドンの胸騒ぎだろうか。日々は遊び人だった。僕は砂利に、日々を歩いている。僕は、深い搭乗ゲートを小声かもしれない。ろくな才能もないと、サザンオールスターズ。いつかの次の、陥落できなかった光をもう終わりだ、待つことにして自分だけはこすりつけながら、しぶとさかも。イヤホンからは音がしているのだ。音楽かもしれない。変わることのない、通じる頬の地下鉄にかまけることにする。
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