原稿用紙に、座る/番田 
 
ノートにひたすらに
どこかへと 僕が生きて行ければいいのだがと
並べられた夢を
手にしたことのないペンを 言葉を
僕は書き起こす

見ていないのに言葉を見ている 
目のまじめなように 言葉に握って
見ようとする夢も
叩いていく 体に抱こうと

見つめたままの することのように
紡ぎ出そうとする キーをここで
子供の前にいるのだ
ないままに 原稿用紙に 
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