呼吸/
はな
ほんとの太陽は青いので
空は青く見えるんです
白い雲は白くって
甘い香りがするんです
ぼくたちは水辺を歩いて
大きな門へ着きました
ぼくの手は離されて
小さな階段をあがっていった
テーブルの上で絡ませて
君は水を呼んだんだ
ここちよく潤ってゆくものだから
ぼくはおかわりと言いました
焦点は虚空で結ばれて
捉えきれない文字を追う
音と音と音と匂い
意味は穏やかに零れ落ちてく
そうか
ここで呼吸をすればよかったんだね
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