灯火/
楼
揺らいでいた炎はほんのりと灯り照らし
部屋中にはふんわりと甘い香りが漂って
なんだか安心して
ぼんやりとした灯りを見つめ
月に映えるような色をして
ずっと見つめていても飽きなくて
だんだんと睡魔が襲ってくる
香りのせいか灯りのせいか
揺らいでいた炎のように
意識もゆらゆら揺らぎ
気が付いたらいつの間にか夢の中
目を覚ますと
香りも炎も消えていた
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