picny/
人 さわこ
両の手で耳を塞いで
これまでにない大声で私は
叫びながらしゃがんだ
いつからいつまでが子供で
いつから私たちは大人になる
心残りは山ほどある
だけど進まなきゃならない
いつだってそう
私のことなんて構わずに
世界は回っている
耳を塞いで泣いた
自分の泣いている声が聞こえた
それ以外は何も聞こえなかった
夢をみた
広い高速道路の真ん中で
水筒のお茶を分け合う私と
白い鳩
じゃなきゃ
運命なんて強すぎて
太刀打ちできるはずがないでしょ
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