永遠に出られない/ゆりあ
ねえアリス、私わかった気付いたんだ神様はいないって
昨日の朝ヘッドフォンで耳をふさいで散歩して太陽の光を見ていたら、気付いたんだ
それでね、私がなぜこんな地上の道を歩いているかと言うと、それは愚かな昼間の作戦に過ぎなくてつまり太陽と空が死ぬほど美しいからで、君はもう居なくて、居なくなって、終いには誰も居なくなって怖いから早く1今日を終わらせたくて早く死にたくてつまり生きようとして馬鹿だからヘッドフォンの奥の童話や神話めいたものに依存している
私は今自分がこうして路上に立っていること生きていることが本当に不思議で神話のように思えて信号の下にはたくさんの人人人人なんで私は一人なんだろう一人で
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