外の暗闇で/
番田
明け方を忘れたような
ひとりで 繰り返しているみたいに
誰も 忘れてみる
言葉も いなくなったみたいに
そんなふうに 透明な部屋になった
誰かで繰り返されている ないのは暗闇だけ
白い考えの一つも 残されずに
自分だけが 画用紙の中へと
君は見つめている 言葉の声を
今日の誰も 知らない男を 東京かもしれないと
外で 思わされながら アパートで
閉じる 本が終わっていく
友達の知らない声が響く 頭の
自分を 暗闇は知らない
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