ブランニューモール/げ
客体の僕と主体の僕がゆらゆら揺れる日和見主義きれいな言葉にくるまれている嫌いなキャンディ砂鉄の匂い少しは解るよ誇大妄想思案が足りない苛ついている本当の自分に鏡張りの部屋看守の自由は吸い込まれている魂みたいにゆらゆら揺れてる吊革の列閑散とした車掌の欺瞞にアレルギーの僕カードを鳴らす自動改札16ビートの感応音地下デパート割引弁当レジ打つおばんとレシート捨てる24時に布団をまくれど隣のパンクが怖くて寝れない
僕の嫌いなキャンディの味 アスファルトの雨 混じった埃 湿った空気 喉に絡み付く 汚い闇 陽炎の朝 優しくなる ほざいた白秋 納戸に滑って何を粘るのかを誰も知らない日和見主義
吊革の列が揺れているけど僕には喋る思案が足りないどっちつかずの誇大妄想 昨日の大人 明日の子供 客体の僕 主体の誰かがショーウィンドーのガラスを殴って血が滴った看守の孤独
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