きのう・今日・あした/
フクスケ
きのう
遠い夕暮れから
やって来る
潮風が
暗い林を
揺らす
今日
秋の雨にぬれて
霞んだ彼方に
きのうの夕暮れを
重ねる
染み込むように
雨の色に
ぬれて
今日が過ぎてゆく
あした
多分
空一面に
「青空」が
気まぐれで
不器用に
落書きされて
だれが描いたか
すぐ分かるのに
君だと
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