世界の中心でアイを叫んだけもの/e.mei
 
供たち、
私の願っていたまぼろしの通信をする
さよなら/またね/ばいばい、
いくつもの夜を経てもあたらしい朝は
やってこない、


(動かなくなった子供は海のなかで
 創りだそうとする
 新たな言語を、
 消えてゆく時は上昇する水位に怯えて逃げた大人たちへ、
 Air、
 太陽が見えなくなってから咲いたアマリリスが忘れられない
 あなたは永遠ばかりさがしている、
 静止した闇の中で、
 子供たちは流れるひかりを飲もうとしている自分に気付く
 堆積する負の感情に
 ひかりをうしなったあの星の名前を、
 見知らぬ、天井、
 /を眺めては思う
 みんなみんな忘れて
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