世界の中心でアイを叫んだけもの/e.mei
 


(終わる世界、)


(青い鳥が空へと流れた、)


ようすいに集まった子供は暗くなるまえに家に帰る
こころのかたち、人のかたち、
雪を知らないアマリリスを神さまと見間違えたと知らずに何人かは
海のなかに沈んでしまう


嘘と沈黙、
/のなかで
黒い雲から祈りの雨が降って
星の海で漂流するわたしの目をあなたが
食べてしまえば、
鳴らない、電話、
/に、わたしは祈る
あなたを見つけなければ百の名前は意味を喪ってしまうのだけど
わたしはただもらうばかりで
月の光がいまも
みえない、


子供たち、
沈んでしまった子供たちは知っていた、
見間
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